赤い果実ブアメラの故郷パプア島のバリエム盆地訪問:その4

公開日: 2015/11/10 Buah Merah Dr. Nishigaki Papua パプア ブアメラ500VE ベータ・クリプトキサンチン 西垣博士 長崎大学

β‐クリプトキサンチンの発見

20058月にインドネシア、パプア島高地でブアメラに出会い、赤い色素は何かと先ず考えるのは自然の事です。

ブアメラのオイル製造工程を見せていただき、その場で急ごしらえのアルコールで抽出実験を行ったり、組織検査用サンプルは特殊液で固定し、信州大学医学部病理学教室で標本にして組織観察も行いました。

日本に持ち帰ったブアメラオイルのサンプルは、母校の長崎大学薬学部の同窓生である中島憲一郎教授(前長崎大学副学長、現長崎国際大学副学長、薬学部教授)にお願いして分析同定を行いました。

その結果ブアメラには4種類のカロテノイドが確認され、その一つがβ‐クリプトキサンチンでした。インドネシアのみならず世界の研究者の誰ひとり報告していない。世界で最初の発見で、大きな喜びを感じたものです。

β‐クリプトキサンチンは、当時より肺がん予防あるいは治療に重要な微量栄養素であることが報告され、40数年来の愛煙家である著者にとっては、ノニジュースの効果と相乗作用が期待できるブアメラは、即座に研究対象にすることになったのです。
今なお、カロテノイドといえばβ-カロテンあるいはカロチンとどなたでもご存知ですが、β-カロテンは肺がん予防作用はないことが明かにされています。

実は、肺がんリスクに関与しているのは、β‐クリプトキサンチンなのです。
以来、ノニとブアメラは著者のライフワークであり続け、中島教授の研究チームや武庫川女子大学薬学部などと共同研究を継続しています。

ノニは2000年より、ブアメラは2005年より毎日欠かさず飲むことにしています。不摂生な生活にも拘らず、いまだ健康を保つことができており、インドネシアの薬用植物の恩恵に大いに感謝しています。




2008年のノーベル化学賞を受賞した
下村侑教授は長崎大学薬学部出身。
我々の誇りです。



長崎大学薬学部前副学長、中島憲一郎教授
現長崎国際大学副学長、薬学部教授。
ノニに次いでブアメラの共同研究者。
ブアメラ果肉の細胞
白く抜けている部分にブアメラを含む液胞が存在。
電子顕微鏡厚切標本、信州大学医学部作製。


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