赤い果実ブアメラの故郷パプア島のバリエム盆地訪問:その9

公開日: 2015/11/11 ダニ族 パプア バリエム渓谷 ブアメラ500VE 西垣博士 日本語

ダニ族の分化には畏敬を

80年前に初めて世界に紹介されたバリエム渓谷のダニ族の分化は、海と共に暮らすパプア人とはかなり違うようにみえる。

3万年前に海辺から高地に移動後、地球温暖化により森林は生い茂り高地は隔絶されてしまった。

15世紀からの植民地によるヨーロッパ文化の影響を受けず、まさに6万年前の人類の生活様式を引き継いでいるように見える。
紹介された当時、ダニ族は新石器時代そのままであったと報告されています。

しかし、パプア先住民は海から隔絶したとはいえ、農業を発展させバリエム渓谷だけでも5万人の人口を擁する独自の文化を今なお守っている。

弓と矢の部族闘争、家父長による統治、家族や隣人愛、地域社会の強い結束、弱者への配慮、男女とも喫煙やビンロウジュ好き、ホナイという独特の住居は塀をめぐらし庭は清潔、家族が死亡する度に女性は指を切断し死者への尊厳、尊敬された人物のミイラ化、貴重な豚は弓で賭殺など、伝統的な分化を継承し合理的な思考と実践で日常生活が営われています。

思考、行動や精神的分化面において、日本人と相通じるものがあり親しみを覚える。

何でも試してみたい好奇心から、先住民の家屋ホナイに宿泊したことがあります。
ホナイは高床式の屋根と壁は干し草でできており、10平米程度の円形の家屋に入るには45段の階段を上る。
中心に炉があり、その上は中2階となっている。床には干し草が敷かれ、僅かの薪を与えられ炉で暖をとったが、静けさが増すに連れ寒さが厳しくなり、朝方は強烈な寒さに襲われた。
長袖・ズボン姿であったが簡易な寝袋も役に立たない。

真夜中であったが静寂をついて太鼓の音がどこから鳴り響いてきた。
ホナイの炉の僅かな灯りを頼りにホナイを抜け出すが、どこにも灯りは見えない。
ただもの寂しげな太鼓の音。


死者を弔っているのか、何かの合図なのか? 


























ダニ族の女性
左手親指を除く指の第一関節が切断されている。家族が亡くなる毎に切る。



生前尊敬を集めた男性は、死後薫煙でミイラと化し子孫の祈りの対象とする。

ダニ族の典型的な住居ホナイ





人懐っこく著者にまとわりついてきたダニ族の子供。
洟を垂らしているが眼が輝き愛おしい。
後ろに見えるのは小さなブアメラの木。

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